産後の下痢




産後、大便の回数が増え、下痢あるいは甚だしい場合は水様便にな るものを、「産後泄瀉」と呼んでいます。

産後は気血ともに損傷されており、臓腑も弱っています。ですから 産後泄瀉がおこると、産婦の気血や陰液を補充し難くなるだけでなく、泄 瀉によって気も陰もともに耗消され、飲食の摂取量が減少し、栄血の生化 に障害を与え、気血陰液の渇乏をまねくことになることがあります。この ような状態の時にもし不適切な治療をすると、さまざまな変証がおこるこ とになります。ですから、産後泄瀉が見られる時には、適切な治療をでき るだけ早くすることによって、産婦の健康状態の回復が少しでも速まるよ う、よく注意しなければなりません。









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