奇経診脉の図




李瀕湖は。

気口の一脉を分けて九道として十二経を総統し、奇経八脉を併せて、それぞれの診法を出しました。これはすなわち岐伯が秘授した黄帝の秘訣です。扁鵲はここからさらに考察を進めて、ひとり寸口を取ることによって死生を決しました。そもそも気口は、百脉が流れ注ぎ朝会する始めの場所だからです。三部は伝えられていますけれども、九道は淪隠して〔伴注:深く隠されて〕いました。このため、奇経の脉については世の中に知る人はいませんでした。今、撰して、図にすることによって、千古の秘伝を洩らそうと思います。

と述べています。



【原注: 李氏は、《素問・脉要精微論》を本として、秦越人や王叔和の諸家の脉説を合わせて、十二経・奇経八脉の診法を図にしています。これを学ぼうとするものは、深く考えを尽し詳察することができなければ、この図の奥旨に至ることはできないでしょう。 】




奇経診脉の図









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