まとめ


中医学大交流会鍼灸部会 講演記録



まとめ



東洋医学における人間観は、このように全身をひとつの分けることのできない生命として把えているものです。病んでいる患者さんにも人生があり、圧倒的な生命がまずそこにあるわけです。一元流の弁証論治は、このような生命のあり方を理解し、それを応援するものでありたいと考えています。

東洋医学には東洋医学の人間観・生命観があります。それに従って病気に対する認識が行われてきたわけです。

東洋医学と西洋医学とがどのように関係していくのかは、その人間観に基づいて、皆様がそれぞれ自分自身で考えを深めていただくことを期待しております。



付記



今回交流会に参加させていただいて、つくづく一元流鍼灸術は診ることとそれを纏め上げることに特化しているということを感じました。診立てがしっかりしていれば、治療技術は自然についてきます。

気功的な力や、経穴に対する処置能力というのは、この次の段階。個人的な能力に大きく依存するものです。それ以前のごく基本的な所作で、学んだものは誰でも治療できるようになれるという「型」を作っておくということが、この鍼灸術の現段階における目的であったのだと、再確認しました。

また、懇親会で太極図に関する質問で、「無極にして太極」という言葉の解釈を求められました。この無極というのは、気一元の身体として把握することのできる人間全体を意味し、太極というのは、その中心のことであるとお話しました。太極がすなわち人身における腎間の動気のことです。大切なことなので、ここに付記しておきます。

スタッフとして活躍された皆様ありがとうございました。また、直接お手伝いいただきました米山先生はじめ、福邑さん、小高君、中根さんありがとうございました。分科会に参加された皆様には、たくさんの質問をいただきましてありがとうございました。臨床や勉強を深めていく中で疑問などがわきましたら、掲示板やメイルを通じていつでもご質問ください。楽しみにお待ちしております。







はじめに

基礎概念

一元流鍼灸術の実際

基礎的な人間観

まとめ











一元流
しゃんてぃ治療院