営衛論






三十難の解釈をする際に大切となるのは、営衛をどのように理解するのかということです。この問題について、歴代の東洋医学家はさまざまな解釈を提出していますが、その前に《素問》《霊枢》《難経》の原文を検討しながら、営衛についての基本的な問題を古人はどのように考えていたのかということを整理検討しておきます。

検討する項目は、以下のとおりです。

1、営衛の気とは何か
2、営衛はどこに出るのか
3、営衛を主宰する臓と営衛の分布
4、営衛の動き
5、濁気が衛・清気が営の意味







歴代の医家はこの営衛という概念を用いて自由に発想の羽を広げていきました。
興味深い論文のいくつかをご紹介いたします。

《医宗金鑑》の営衛
張景岳の営衛
医(石扁)の営衛
《存存齊医話稿》の営衛
〈大気論〉
《石山医案》の営衛







2005年 4月22日 金曜   BY 伴 尚志


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