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死生観とは、いかに生きるかを見つめることである。生とは何か?何を手放し、何を採るべきなのか?病める現代に生きる我々は、鍼灸師としてどのように生に向かい、死を捉えればよいのか?
日本国における死生観の変遷と、現状。死生観に深い影響を及ぼしたと思われる赤穂浪士、『養生訓』を始め様々な言葉を遺した貝原益軒、そして古代日本民族の心の有様に触れ、明らかにした本居宣長は、どのような生き様だったのか。彼らは何を基盤にして道を歩んでいったのか。それらを知ることで、現代に通じるもの、現代で失われつつあるもの、取り戻すべきものが浮き彫りになってくる。
我々は何を手放し、何を採るべきか、どこを見つめるべきなのか。文字の糟粕を乗り越えた先にあるもの、発声の源とは。禅を通じて得られるものとは。
生の現場をまっすぐに見つめていくなかからしか、死生の根本を見ることはできない。
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