万物の形質というものは、春温を得て生じ、冬寒を得て尽きるものです。その冬季に失って春季に生じる形質は、毎年すべて同じで少しも違いがありません。
思うに、冬季その形が消失してその種もなくなっているならば、来春に生じるものの形もまた異なっているのではないでしょうか。けれども毎春同じ形に生じて変わらないのはどうしてなのでしょうか。
答えて言いました。その種は消尽するとしても、これを生じるところの鑄【原注:いがた】はまだそこにあります。ですからその形が同じで差がないわけです。たとえば、金を溶かして一つの鑄に入れると、何回
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