上焦神蔵 第二節 水火




腎は水の臓です。水の中に存在している坎中の陽気を、先天の元気といい、また命門の火とも名づけられています。この火は、腎中の相火【原注:陽火】で、心の神とは別のものです。けれども神に起因してこの火があり、この火に起因して神明があります。まことに神は火の始め、火は神の根であり、一にして二、二にして一、互いに根ざして生気の本となるものです。



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