上焦神蔵 第十二節 形生於気




そもそも人身においても万物においても、形は気から生じます。形がすでにできあがっていてもまた、気がその形を養うものです。気が形を生じる始めには、その気は必ず水中に舎っていなければなりません。これを「天一水を生ず」と言います。形がすでにできあがった後もまた気によって養われるので、これを「地二火を生ず」と言います。

神と気 精と血とを補う際に、それぞれ薬剤の区別はありますけれども、これを受け取る場所はまず中焦脾胃に入って後、かの四つのもの〔訳注:神気精血〕に蒸し出されます。薬気が陽分に向かうものは、中焦で蒸されて気分〔訳注:気という表の分野〕にめぐって神を助け、薬気が陰分に向かうものは、中焦で蒸されて血分〔訳注:血という裏の分野〕に注いで精を助けます。その他、薬気が皮肉筋骨毛髪頭足などに走るものもすべて、中焦に入って、ここから蒸されてそれぞれその薬性の向かうところに行くものです。この理について詳しくは《素問・経脉別論》を読んで理解してください。



一元流
医学三蔵弁解 前ページ 次ページ