『脾胃は倉廩(そうりん)〔注:食物の貯蔵庫〕の官です。五味を出します。』《素問・霊蘭秘典論》

『胃に入った食物の精は肝に散じて、筋を滋養します。胃に入った食物の谷気は、心〔注:脾の誤り《霊枢・陰陽清濁》を見よ〕に帰り、その精華で脉を滋養します。脉気は経脉を流れ、経脉の気は肺に帰ります。』《素問・経脉別論》

『胃に入った水液は、その精気を遊溢させて上に脾に送ります。』《素問・経脉別論》

『胃は、重さ二斤一両、紆曲屈伸し、長さ二尺六寸、大きさ一尺五寸、径五寸、穀二斗と水一斗五升を盛ります。』《難経四二難》

上口を賁門といい、上脘にあたり、咽に通じて飲食はここから入って胃中に納まり、脾と合して五臓を養い、飲食を消化して、下口より伝えて小腸に致ります。小腸の下口にて、津【原注:しん】は膀胱に注ぎ、粕は大腸に入り、大小便に分かれます。

倉廩の官であり、五味を出だし、水穀気血の海です。











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