総論





五行理論は、臓腑経絡学説を考えていく上で骨格となる観念です。一元の気の動きや表情を、五つの方向から把えていきます。五種類に明確に分かれているものが統合されて人体ができているのではなく、生きて動いている人間を解釈するためにこれまでは陰陽という観点を用いていましたが、ここでは五という観点からいま少し詳細に検討しているわけです。

陰陽でもそうですが、分けるということが大切なのではなく、それぞれの観点の間の淡い、それぞれの関係性に注意を払い続けるということが大切です。

迷ったときには、一元の気として生きて動いている人間に立ち戻り、すべてを新たに見直しなおしていくという姿勢が大切です。

ここで提出される五行の観点には、さまざまな切り口があります。そしてその切り口は、基本的に天人相応の中から思考されてきたものです。











一元流