胃は悪くない





東洋医学の診察を受けると、胃の問題を強く言われることがあります。それで、患者さんとしては俺は胃は悪くはないのだがどうしてこんなに胃腸の問題を挙げ連ねるのだという疑問にぶち当たることとなります。

東洋医学では生きて動いている生命そのものに栄養を供給する機能として最も大切なものが胃であると考えます。そのため、西洋医学で考えるよりももっと繊細に胃の問題について考えをめぐらしていくわけです。

ご本人の自覚によるとよらずとに関わらず、胃の問題はその身体を作り出すための重要なキーワードとなっています。

ですから、東洋医学で養生という場合、その多くを胃の状態を回復させあるいは、より丈夫な状態へともっていくことを目標とします。

これは体力の問題と似ています。体力があると思っていてもこれまでと違う身体の使い方をしたり、はるかに多くの量の運動をするとくたびれてしまいます。

寝れば体力が回復する場合でも、それは実は、疲れているから回復の時間が必要で、そのために寝ているわけです。疲れが残らなければ体力はより充実していき、より多くの負荷に耐えられるようになります。

胃もこれと同じように考えます。ですから、胃の状態に問題があるという場合には、もっと養生をして、胃の状態をよりよくする努力をしていただきたいと、そのように治療家は願うわけです。











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