手が冷える弁証論治


手が冷える弁証論治
病因病理






小さい頃、先天不足により気が充実していないがために四肢を 養うことができず、手の冷えを感じる。また、気が充実してい ないため、寒邪との邪正闘争に対抗できないので、しもやけに ならずに手がシビレてしまった。(おそらく痺れる順番は寒邪 に負けていく經絡の問題だろう)

先天不足の影響により風邪の治りかけに喘息になったり、鼻炎 で耳鼻科に受診することとなる。

中学に上がり、脾が成長するとともに器の成長がみられ、喘息 や手の冷えといった諸症状は一旦回復するも、口内炎ができや すい事を自覚するといったところから充実するには至っていな いことが窺える。(脾の器が小さく陰陽両虚で、特に脾陰虚に 傾いており、虚熱が発生。そのため熱性の唐辛子系を食べると 一時的な陽亢を招き、心をつき口内炎が生じる。これには糖尿 病家系という遺伝的な要因により脾が十分に成長できない可能 性が考えられる。)

年齢を重ねるにつれ、生活環境の変化(特に専門学校入学以降 )に伴い食生活が乱れることで脾を痛めつけ、さらにはバック アップすべき腎を睡眠不足によって傷めることとなり、陽気不 足によって手の冷えを再び感じるようになる。







スポーツを全くしなくなってからは、それまで払っていた肝鬱 の影響を受けやすく、脾腎の損傷が強くなりやすい状況と言え る。

とはいえ、現時点では器は小さいながらもまだバランスが取れ ているため、深刻な問題には至っていない。それは若いので腎 気がそれほど損なわれていないからだろう。

しかし、脾が小さいためにどか食いをすると腰が痛くなったり 、食後の眠気が起き、脾陰虚に傾いているために口渇がある。 また、耳鳴りといったところから腎気の損傷が進んできている ことが窺える。

この先、さらに年齢を重ねる中で腎気を損傷していけば、現在 はまだ保てているバランスが崩れることとなり、大きな問題を 引き起こす可能性が高いため、脾腎(特に腎気)を補っていく 必要がある。




弁証論治



弁証:脾腎両虚
論治:脾腎両補
方針:脾虚の様子を診ながら補腎を中心に治療。
(腎虚を進めないように睡眠時間はしっかりとっておくれ~)







主訴:問診

時系列の問診

四診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治











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