治療指針:生活提言


頸>肩の凝りの弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



第一子出産後から生理前、生理1日目2日目に腰痛、下腹部に鈍痛を感じ、第二子出産後からはそれに加えて頭痛もするようになっている。これらの症状は閉経するまで続いたが、他には大きな問題も無く過ごせている。このことから、出産時に腎気の消耗があり、それを補完しようと肝気を張るために生理痛や頭痛が起こったが、肝気を張って頑張ればカバーできる程度の虚損であったと考えられる。

そしてこれらの症状は閉経とともに軽快していることから、産後、腎気は徐々に回復しながら閉経を迎え、月経という負担から開放されることにより、一層腎気が充実していくという好循環になっていったと考えられる。

しかし閉経前の40歳頃から起こり始めた頚の凝りは、頭痛と連動していたものの、閉経後頭痛は頻度が減ったにも関わらず、凝りは良くならなかった。これは、カイロで頚肩を少しずつ傷めた経絡経筋病の要素が大きいため、閉経により生命力が回復しても、変わらずに凝りは続いていたと考えられる。

頚の凝りはあるものの、45歳の閉経により体調全般が良くなった感じがあったが、昨年仕事を辞めてから、頚肩の凝りが悪化する。このとき頭痛は悪化しなかったこと、飲む機会が多かったことから、腎気よりも脾気落ちが頚肩の凝りを増悪させる因子になっているのではないかと思われる。

ここで身体の状態を見てみると、大きな脾募、右足三里の大きい弛み・陥凹、中枢~接脊のつまり、左脾兪の陥凹の深さ、両胃兪の陥凹などかなり脾胃に負担を掛けていることが推察される。問診でも、梅雨時に足がむくみやすい、梅雨時にだるくて立っていられないくらいになる、季節の変り目に鼻づまりになる、汗をかくと凝りがましになるなどから、脾虚による内湿の存在が窺われ、その内湿がより気滞を強めるために、頚肩の凝りを助長するものと思われる。

去年仕事を辞めてから動悸がしていたのも、横になると感じていたことや仕事を再開して身体を動かすようになってから感じなくなっていることから、心臓の器質的な問題というよりは、内湿との関連によるものであった可能性が高いのではないかと考える。




弁証論治



弁証:経絡経筋病(少陽三焦経、陽明大腸経、太陽膀胱経)、脾虚湿盛

論治:補経絡(少陽三焦経、陽明大腸経、太陽膀胱経)、健脾去湿







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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