治療指針:生活提言:治療経過


42歳 1度体外後自然妊娠した弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



子供のころより胃痛がある。月経の開始が17歳、20代の体重は身長が154センチながら41.2キロとBMIでは17.07とかなりやせ気味であり、また25歳の時に左胸の自然気胸を起こしてしまう。10代から20代になり、やや遅めながらも天癸がいたり月経がはじまるも、成長し充実していこうという肝気の勢いを器が小さいために受け止めきれず、脾胃を犯し胃痛となったり、肺気が破れ自然気胸の発生となっている。







結婚時にストレスのためかメニエル病になるも、20代後半から35歳の転職時までは大きなトラブルも無く、月経も生理前のトラブルが減り生理時の下腹の痛みも減っている。

35歳の転職時には大きなストレスがかかり、体重の大きな増加、2年にわたり服薬が必要なほどの胃痛があった。大きなストレスにより肝気犯胃の状態があったこと。そしてそれが長期にわたって継続していたため腎気にも負担がかかったものと思われる。大きな体重の増加は疲れやすさと連動しているので、腎気そのものを落としたことにより排泄ができなくなったためではないかと推察される。

36歳で自然妊娠するも、9週で流産。その後は人工授精などに挑戦しても妊娠出来ない状態が続いている。ウオーキングや間食を減らすことにより体重は45キロへと少し減少しているが、疲労感などの状態がかわるほどではない。







精神的なストレスはあまりないという現時点の状況ながら、ストレスによる胃痛は月に1~3回程度はあり、公孫三陰交胃兪などの弱さも明瞭である。

28歳の時に左胸の自然気胸をおこし左風門のはっきりした細絡は気虚を起こした部位に気血を集めたために現在は細絡として観察できる。舌に戦、舌辺も赤舌く上焦の肝鬱気滞の状態を示している。

右尺の固さ、左三焦兪右腎兪のゆるみなどの下焦の問題も観察できる。

上焦、中焦、下焦と幅広く弱りと鬱滞が見えるということは、全身で肝気を張らなくては平常の状態が過ごせない状態があると考えられる。つまり肝気の鬱滞は直接的に脾胃をおかし胃痛と繋がってしまうが、現在の日々を生きていく平常な状況を保つために肝気の張りが常に必要な全身状態であるということである。仕事で立ち続けていると突然たっていられなるということは全身の気虚があるため、立ち続けるには強く肝気を張って頑張らなくてはならず、それが突然中折れてしまうと、立っていられないという状況までになってしまうのだろう。

上焦、中焦、下焦に幅広く弱りと鬱滞が見受けられるが、その中でも左胃兪の陥凹がトップであること、右の胃兪を根にして胆兪から脾兪まで筋張りがあることなど、脾胃の弱さと、肝気の問題が中心ではあると考えられるが、もともと月経が始まるのが17歳であり、20代に自然気胸をおこすなど器としての弱さがあり、また35歳からの疲れが残ることがよくあるようになったころより6年以上たつのに回復がないのは腎気そのものの弱さと、35歳のストレスを強く受けたときに一段と器を落とし腎気が補われることなく経過していると考えられる。




弁証論治



弁証:脾気を中心とした全身の気虚  肝気犯胃

論治:益気補脾 疏肝理気







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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