治療指針:生活提言:治療経過


不妊・鬱っぽい弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



高校時代、大音量により耳の経絡経筋を痛め、きーんという耳鳴がはじまり、自然に補われることなく30代まで長らく継続した。またその後のご本人の生活の中で肝気が中心となりがちであり、そのためきーんという耳鳴りが継続しているのではないかとも考えられる。

いまから4年前の32歳のときに会社での大きなストレスがあり、肉体的な疲労も強く腎気への負担も大きく肝鬱はより強い状況となり、心へ影響し心熱を強くし、鬱っぽいことを中心とする精神的な不安定を招いた。

精神的な問題に対処する薬によって、肝の鬱熱、心熱は裁かれ落ち着いた。しかしながら、薬の服用のためか脾気が落ち食欲が減少し体重も51kgから44kgへと7キロ減少。

もともと長らく耳鳴が続くなど腎気の負担があったなか、心身の支えとなっていた脾気も落ちたため、支えとなる脾腎の力を一段落としてしまった。このため、その後、鬱っぽいことと本人がおっしゃる状態が継続してしまったと思われる。

その後、35歳の頃、歯形をつくったことをきっかけとして耳鳴りが減少。また漢方薬などの治療のせいか脾気も少しずつ補われ、だんだんと体重も戻った。

36歳の8月、交通事故により再びきーんという耳鳴りが出現。外傷によるものなので、耳の経絡経筋を痛めたことが中心であると考えられるが、肝鬱をもちがちな素体であるため、経絡経筋の外傷を補うために肝気が立ち上り、きーんという耳鳴となっていった可能性もある。







その後取り入れたホメオパシー、糖質制限にて、生理の塊が減り色も鮮血となり精神的な不安定さが少し軽減した。糖質制限により炭水化物を減らすことで、食後におこる急速な気の集中、上逆、そこからおこる急激な中折れなどがなくなった。食物の種類によりおきていた大きな気の変動は強い肝気の上逆、鬱滞を引き起こしていたと考えられ、肝気への負担が減ったため生理の塊が減ったり、精神的な不安定さなども減少した。しかしながら、食物の種類によって、それほど大きな気の変動を持ってしまうこと自体、脾腎の器の小ささの証明である。

糖質制限、ホメオパシーにより、大きな気の変動がなくなり、それなりの安定さを取り戻したものの、夜間排尿や、夜中に目が覚めて眠れないことなどが出現している。糖質制限によって、気の大きな変動は減少したものの、脾気、腎気そのものを養うような食養生とはなりえていないので、腎気の不足や肝気の収まりの悪さは継続していると思われる。




弁証論治



腎虚肝鬱
益気補腎 必要に応じて疏肝理気







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切診

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病因病理:弁証論治

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