二人目不妊、マクロビで貧血の弁証論治


二人目不妊、マクロビで貧血の弁証論治
治療指針:生活提言:治療経過




治療指針



腎気をあげ、出産前の体調までもどす。

腎気の回復に伴い脾気も回復すると思われるので、後天の本をしっかり補えるような環境作りをし、気血ともにまし器を大きくしていく。




生活提言



出産後、なかなか体調が戻らず大変ですね。
出産により、生命力を一つ落とした状態が続いています。
鍼灸治療ならびに日々のご自宅でのお灸によって生命力を回復させていきましょう。

また、産後になさった体重減少を伴うような食事療法は、かえって体調を崩す要因になっていたと思われます。偏りのないバランスのよい食生活を取り戻して、妊娠前の 体重まで戻れるようにしましょう。




治療経過



初診より週に1度で鍼灸治療

 初診 左外関、左公孫、左三陰交、足三里。気海10、関元7
  左胃兪、左三焦兪、右腎兪、左大腸兪 鍼して温灸

2ヶ月ほどで体重が少し増える
4ヶ月目で自然妊娠。妊娠32週まで鍼灸治療継続。里帰り出産にて終了。
無事に安産にて男児出産。

治療を振り返って

食事は難しいです。よかれと思っていなさっている食事制限が、かえって健康の足を引っ張っている場合もあります。食事は個別具体的に考えていく問題であろうと感じています。一般論的に『これがよい、これはいけない』と決めつけるのは問題が大きくなる可能性が高いですね。

私が、『その食事療法はあっていないんじゃないかな?』とアドバイスさせていただくのは、この症例のように東洋医学に基づいた体表観察をし、時系列に沿って問診させていただくなかでおこなっています。

食事は人間にとって大切な栄養源ですし、精神的な支えでもあります。またご本人の『嗜好』に大きく左右されます。頭で考えた情報とご自分の嗜好で極端に決めつけるのは危険が大きいですね。とくに、肝気が立っている意識の高いタイプの人は、ご自身にも厳しい傾向があるので、ご自分の不調を無視して頑張りがちです。ほどほどに、そして体表観察をしてくれる他者のアドバイスを聞いてみるのもよいと思います。

この症例の方は初診から1年後、無事に二人目の赤ちゃんを抱くことが出来ました(^^)
おめでとうございます。

ご本人からのメール

 『思えばちょうど1年前、わらにもすがる思いで(笑)ビッグママを訪れました
  まさか一年後に我が子をまた胸に抱けることになるとは、思いませんでした
  身体の治療だけでなく、精神面や生活面でのアドバイスも参考になりました
  本当にお世話になり、ありがとうございました』

 無事の出産おめでとうございます。
 頑張り屋さんならではのエピソードが沢山で、私も背筋が伸びる思いでした。
 確かに危険な方向にも暴走してしまいますが(^^ゞ、
 人として生きていく姿勢がとても美しいと思います。
 子育て、楽しんでくださいね(^^)







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院
ビッグママ治療室