治療指針:生活提言:処置


予期不安→体外受精→自然妊娠の弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



20代からはじめた夜勤もある仕事はハードであった。緊張したり食べ過ぎたすると下 痢をするというように肝気犯胃ぎみであり、食べ過ぎでも下痢になると言うことから脾 気も敏感であったと思われる。

23歳から年に2,3回、仕事を始めてから痛めていた首がより重くなり後谿部の頭痛と なり、口内炎、精神不安、落ち込みなどご自分では自律神経失調症の症状と思われる状 態に、お酒の飲み過ぎや、寝不足などがきっかけでおこるようになった。これは現在ま で継続している。

肝気犯胃気味で敏感な脾気であったうえに、夜勤を伴う仕事は腎気を落としがちであっ たと思われる。その上に、お酒の飲み過ぎや寝不足などでより腎気の支えが弱くなると 、心をしっかりと支えられなくなり心気は落ち込み心熱がこもり、口内炎、精神不安、 落ち込みなどにつながっているのではないかと思われる。このときに、脾気が十分にカ バーできていれば心気のよりどころとなるはずだが、もともとの肝気犯胃気味で敏感な 脾気であったので心を十分に養うことができず、心脾ともに落ち込み、より症状を悪化 させているのではないかと思われる。







薬などで症状をおちつけ、疲労がとれ腎気が回復すると、なんとか症状がなくなり日常 生活もそれなりに回復できる状態であった。しかしながら30歳で夜間尿が出現するなど 、少しずつ腎気には負担がかかり続けていたと思われる。

36歳の時に事故でむちうちになり、より首の状態が悪化、腎気に負担をかけるなか37歳 の時の引っ越しや仕事を頑張りすぎることなどが重なり、肝気がより張り、腎気は落ち 込むという状況となった。腎気の落ち込みがきつい状況であったので、いつものように デパスを飲んでもなかなか回復できなかった。これをきっかけに自分自身で疲労が重な らないように生活を整え、腎気を中心に体調をよくしていく努力をなさっている。







不妊治療をはじめ、体外受精へとステップアップしていくなかで、緊張することがおお く、妊娠の可能性が高くなる胚移植後には、ご自身で子宮の収縮がおこっていると思う ような状態となっている。また同じ時期の生理前7日ごろから常にある鬱が強くなって いる。

生理の前7日目頃は腎気の支えの下、肝気が張り陽気を満たし受精卵を迎える時期であ る。しかしながら元々の強い肝鬱が精神的なストレスにより強くなり、また支え土台と なる腎気そのものの不足も強い肝鬱を生じやすく肉体的な緊張を強くし、心気に負担を かけ心熱となっている。また肝気の立ち上がりを支えるために脾腎により大きな負担が かかり、脾腎の虚がきつくなり、脾気も落ち込み心気が養えず、常にある鬱がよりつよ くなるという状態となってしまっている。

また、大椎の冷え発汗、身柱の発汗ゆるみは、いつのころからか判然としないが、風邪 の内陥の可能性が考えられる。この風邪の内陥がより生命力を損傷し続けている可能性 があると思われる。




弁証論治



弁証:脾腎両虚 風邪の内陥







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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