..病因病理 高校時代に尾てい骨をうち下焦に負担があり、仕事をするうちに腰が痛くなった。
腎気の弱さが伺える。またもともと、生理が2ヶ月に1度程度で遅れがちであり、生理の出血量も付着程度で、女子胞の力が弱めである。支える腎気も弱めであったのではないかとここでも思われる。
その後、腰痛は続き腎気は補われることがなかったので、31才の頃から生理は1年に一度程度となってしまった。不妊治療を開始しホルモン剤などを使い人工授精をおこない排卵を促し始めると腰痛が悪化した。不妊治療が腎気に負担となったと思われる。仕事をやめて動くことがなくなると、陽気不足に拍車がかかり朝の腰痛がより悪化となってしまった。
体表観察では、志室のスジバリが目立ち、また脾兪胃兪の陥凹が大きい。 腎気の弱さ不安定さによって脾胃の養いが不足していること。また陶道の冷たさなどから 腎気の不足、腎の陽気の不足から督脉の健やかさも不足しているのではないかと思われる。
腹部も大巨、気海関元など下腹の力がなく、臍の下側が盛り上がり、上腹部の中脘下脘の固さ季肋部のめくれなど脾気の弱さ、気の上逆が見受けられる。
腎気の弱さと脾気の弱さ、そして脾腎の弱さを固めて守るような状況が受け取れる。
弁証:腎虚 女子胞力不足
論治:益気補腎 温養女子胞
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