治療指針:生活提言


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病因病理:弁証論治




病因病理



10代から、運動で腰を痛めたり、肩こりも感じている。またストレスで神経性胃炎が生じ常に薬が必要となる慢性的な状態になっていた。もともと肝鬱が強く、脾胃に影響しやすく、また腎気も弱めであったと思われる。

20代後半、パソコンの仕事に転職した頃から頭痛を感じ始め、とくに就職してから半年後からの3ヶ月間は後谿部、側頭部にも頭痛を感じ、めまい、おう吐も伴い非常に苦しかった。その後は後頸部の頭痛、めまいおうとはなくなったおのの側頭部の頭痛は継続している。これはもともと強い肝鬱を生じやすいタイプであったのに、パソコンの仕事でより上焦に強く気が鬱滞し頭痛を感じ始めたところに、後頸部の頭痛が加わってめまいやおう吐が強くなっている。これは後頸部という部位より冷えの入り込み(風邪の内陥)があったため肺気も弱まり、より気の上逆がさらに強くなりめまいやおう吐まで引き起こされていたのではないかと思われる。







現時点の体表観察から、背部腧穴が特徴的である。上焦の督脉においては、神堂から至陽が右に凸であり夾脊はゆるみ、上背部の腠理は疎、風門、肺兪は陥凹している。督脉の状態から腎気の弱り不安定さ、そしてまた肺気の弱さも明瞭である。中焦下焦の経穴も全体に陥凹や弱りがきつい。腹部は心下がつまり気の上逆があるなか左側が季肋際の張り、肝の相火、少腹急結、大巨のつまりもあり舌も左に寄っていて気の偏在が大きい。







もともとの腎気の弱さがある上に、強い肝気の上逆が腎気、肺気、脾胃への負担にもなっている。妊娠に重要な腎気の弱りが明瞭であり、ストレスに弱く気の上逆が強くなってしまうことがよりいっそうの腎気への負担となり悪循環になっている。また頭痛の症状としての後谿部の痛みはなくなっているが、上背部の肺気の状態をみると風邪の内陥は継続し、より気の上逆が強くなり腎気の負担となっている可能性も伺える。 .




弁証論治



弁証:腎虚肝鬱 風邪の内陥

論治 ;疎風散寒 益気補腎 疏肝理気







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

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