治療指針:生活提言:治療経過


不妊アトピーの弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



小さい頃から続くアトピーと呼ばれる症状と、なかなか妊娠出来ないということが主訴である。

アトピーは一般的な症状ではなく、吹き出物状の赤い小さな円形の発疹を伴ったものでできはじめは発赤しており、よくなると枯れてくる。吹き出物状のモノがない部位はざらついて荒れており時に発赤がある部位(髪の毛の生え際など)がある。

17歳頃は食欲がぐっと増していたが、大学生にかけて食欲が落ち着きアトピーもぐっとよくなった。今思うと、大学生の頃はなにもストレスのない楽しい生活だったと思うとのこと。その後就職しストレスがぐっとまし、食欲が↑、体重がアップしている。アトピーはさほどわるくならずに小康状態が継続。

もともと皮膚表面になんらかの原因で熱がたまりやすく、熱が落ち着くと少し枯れてくる。身体上部の頭部などは熱がたまりやすいのか、発赤なども出やすい。ストレスが直接的に胃熱を亢進させ食欲がアップし、体重がアップするタイプである。体重アップしてもアトピーが悪化はしていない。体重の増加が内湿の増加には直接的にはつながっていなかったと思われる。体重増加があるものの悪化せずに大人に成って落ち着いた皮膚症状は、仕事で多少のストレスはあるものの小康状態を保っていた。







結婚によって、ストレスがまし、29歳の胸腺手術からたばこもやめたことで、肝鬱はより発散しどころを失っていったのではないかと思われる。このため胃熱がより亢進して体重がアップ。仕事が忙しくなったことで腎気にも負担となり、より肝鬱は亢進。寝つき寝起きが悪くなり、だるさも亢進、ふらつき、高温の耳鳴り、足のむくみと出現。腎虚がまし、肝鬱がよりひどくなっていったと思われる。そして3年後の現在、手首まで症状が出現する様になっている。

胸腺腫の既往も、上焦に熱をもちやすく、肝鬱がきついことが関与している可能性がうかがわれる。そこからさらに腎虚肝鬱がよりきつい状態が3年あまり継続したため、手首の末端にまで内熱がおこりやすくなっていったのではないかと思われる。手首という関節の部位に出現し始めたことで、長く続く腎虚肝鬱の状態によって内湿も生じ始めている可能性も伺える。

生理が来ると、それまでの高温期にあったイライラなどの症状は納まる。一定の肝鬱が払われリセットされていると思われるが、すぐに胃熱は亢進し食欲が増す状況になっている。




弁証論治



弁証 腎虚肝鬱 胃熱

論治 益気補腎  疏肝理気







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病因病理:弁証論治

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