まず第一に疏風散寒し、腎の陽虚、全身の気逆をより悪化させる風邪の内陥を取り去る。
第二に、腎の陽気をたてることを中心に督脉を温養、同時にまた腎の陽気をたてることで脾の陽気を救い脾胃の負担を取り除き、任脉の充実を導く。
年齢が若い割に、IVF-ET(体外受精ー胚移植)をしてもタマゴの取れる数が少なく、受精卵の状態も良くない状態は、現状のまま、IVF-ETを繰り返しても、同じことである。
外的要因として受けてしまっているクーラーなどの状況をしっかりと防御しつつ、 鍼灸治療で身体の状態を改善し、冷えが改善され、子宮を養う任督衝脉の状況がよくなってから、IVF-ETの再開を試みるべきであろう。目安として半年程度を考える。
初診時
4回目のIVF-ETの周期中 6個受精 すべて8分割で停止
→IVF-ETでの治療を急がないようにアドバイス
自宅での施灸指導、棒灸指導
初診から2ヶ月後
5回目のIVF-ET 3日目胚移植、妊娠せず
→IVF-ETでの治療を急がないようにアドバイス
身体作りを優先してもう少し時間をおいてみようと助言
初診から9ヶ月後
6回目のIVF-ET 2つ成熟卵、3日目5細胞移植、妊娠
無事に出産 おめでとうございます。
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