閉経前後の諸症




女性の絶経前後【原注:だいたい45~55才】には、軽症や重症 の、長期にわたるか一時的な、さまざまな症状が現われます。たとえば、 月経の紊乱・激しい発熱・陳発性の潮熱と顔面の紅潮・五心煩熱・頭暈耳 鳴・煩躁易怒・情緒が激動し易い・情志の異常・失眠心悸・浮腫便溏・皮 膚感覚の異常などの症状が3~5年持続します。これを「絶経前後の諸症」 と呼びます。また「絶経前後の諸症」とも呼び、西洋医学では「更年期総 合症」〔訳注:更年期障害〕と呼んでいます。この症状が重くなると、生 活や活動に影響が出、患者には非常な苦痛を覚えるものです。そのためこ のような絶経前後の女性をどのようにして順調に更年期を経過させて老年 期へと向かわせるかということは、女性を治療していく上で非常に大切な こととなります。









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