この病は、排便困難を主証としています。ですから、弁証において もその重点は、排便時に大便が堅いかどうか、腹部に脹満感があるかどう かというところにあることになります。さらにどのような兼証があるか、 舌や脉の状態がどうかといったことをよく考えあわせて弁証していきます。
もし数日間便通がなく、あるいは便通があっても便が乾燥していて、 腹部に脹痛がなく、顔色が萎黄で、淡白舌薄白苔、細数の脉状のものは、 血虚津虚証です。
もし便が軟らかいにもかかわらず出が悪くて、神倦懶言〔訳注：意 識の混濁およびうわごとを言うこと〕をともない、発汗し短気で〔訳注： 呼吸が浅く〕、淡白舌薄白苔、虚緩の脉状のものは、気虚失運証です。
もし排便時に非常に渋り、便が堅く固まっており、腹部に脹満感が あり、煩熱や咽乾をともない、顴骨が赤く尿が黄色く、紅舌で薄黄苔、細 数の脉状のものは、陰虚火燥証です。
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