帯脉





循行部位



帯脉は十四椎から出で、季肋部の端の足の厥陰肝経の期門穴におこり、環 るように腰部を一周繞ります。帯で腰を縛るような経路を流れる脉なので、 帯脉と名づけられています。




帯脉と他経との交会



帯脉は期門を過ぎて肝経と互いに通じ、五枢・維道で足の少陽胆経と互い に会しています。




生理機能



帯脉の機能は、全身を上下に走る経脉をぎゅっと束ねることによって、経 脉と経脉の間の関係を強固なものにすることです。帯脉は、子宮を絡って 流れる衝脉・任脉・督脉三脉の間の関係をさらに密接にする役割をもって います。《儒門事親》には、『衝脉・任脉・督脉の三脉は同じ場所からお こり異なった道を流れているものである。この一源三岐の脉は、ともに帯 脉を絡う』と書かれています。帯脉はこのようにして子宮の正常な位置を 保ち、子宮の機能を調節することに関わっているわけです。









一元流
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