生活提言


慢性胃痛の弁証論治:治療経過






十五日間で十診した時点での治療および状態の変化について記載します。

基本的には、中脘付近の堅さをとるために、直接的には温灸や打鍼、手足に引くという目的で足三里や太白などの脾経にかかわる経穴に対して適宜処理するということを第一段階。引いたものを中心にまとめるという意味で腎兪三焦兪胃兪などの経穴に置鍼をするということを第二段階として、治療を進めています。

この方針に変更はありません。

これを繰り返していく中で、

1、毎日のコロコロ便の間に三日に一回ほど正常な大量の便通がつくようになった。

2、左右の肩の痛みを訴えておられましたが、右肩のほうがましになってきた。

という自覚症状の変化を言われており、他覚的には、

1、両脾募の板のように堅く薄い邪が取れていることが多くなる。

2、こぶし大くらいの大きさにあった中脘の堅さの範囲が狭くなり、来院時で拇指大程度、治療後には消失するようになっている。

3、督脉脊柱上の弱々しい経穴反応がほぼ消えている。

4、非常に薄かった脊柱岐立筋に幅と厚みと弾力が出てきている。

5、手足末端の経穴反応がまとまり、治療方針通りに治療しやすくなっている。

という状況が生み出されています。

ここから診ると、治療は効果をあげていると思われます。

ただ、脉状がなかなか充実してこない、来院間隔があくと中脘の堅さが出て脾募の薄い邪も徐々に顔を出してくる、しっかりしてきたとはいえ脊柱岐立筋の充実はまだまだ必要であると思われるところから、まだ、時間をかけた治療が必要であると判断しています。

やはり、慢性的に時間をかけて傷めてきた身体ですので治っていくのも時間がかかり、かつ、患者さんとの共同作業で行わなければならないということがよく理解できます。







一元流
慢性胃痛の弁証論治
しゃんてぃ治療院