イライラ・易疲労弁証論治


イライラ・易疲労弁証論治
病因病理:弁証論治






中学校時期の兄の東大合格をきっかけにイライラが起こったこ とは当時周囲からの視線や声をプレッシャーに感じ、それによ る肝気の鬱滞が起きた結果であろうと考える。それ以前(小学 校時期)にはよく友人と遊び、伸び伸びと過ごしていたことや イライラする事はなかったことからうかがえる。

その頃からイライラする時は食べてしまう事が多かったとのこ とから、肝鬱が晴れずに熱化していったことにより食べてしま う。また、それは脾胃を傷めることになるのだが、おそらく元 々の脾胃が強かったこともあり食べられてしまう。しかし、成 長させる時期に脾胃を傷めていったために、ご本人が『脾虚思 考』と呼ぶようなネガティブな思考になっていき、疲れやすさ やイライラが高校時期にひどかったのだと考えられる。(元 々の脾胃の強さがありながら、現在まで続く『脾虚思考』、脾 虚によるものと思われる梅雨時を嫌い、天候悪化で体調にも悪 影響を及ぼすという内湿・痰飲の問題から窺うとかなり厳しい いじめかたをしたのだろうと思う。)

けれども、腎気の強さがあり、この頃は便秘や下痢といった便 の問題もなく、ひどい鬱病のような状況に陥ることはなかった 。







大学に入るとアルバイトでそれまでのプレッシャーとは関係の ない状況に身をおくことでイライラは少し落ち着いていたが、 仕事を始めるようになってからは肉体的な疲労からくる腎気の 消耗、さらには高校から抱える円錐角膜というストレスにより 肝鬱は強くなり、上実下虚の状況に陥ることで足の冷えを感じ るようになったのであろう。

さらには、現在の身体から診てとれる風邪の問題。恐らく、腎 気の消耗に伴って風邪の内陥を引き起こし、疲れやすさという 問題を根深くしていったものと考える。

肝鬱、それによる脾胃の虚損、腎気の消耗を中心として、上実 下虚の身体のため、イライラしてきたとき=肝鬱の熱化による 気の上昇に伴い顔が火照り、呼吸が浅くなり、胃陰虚を引き起 こして口渇がおこり、肩が凝るといった現象が起きる。

25歳、恐らく仕事の影響で腎気の消耗が強くなったため気持 ちをおさえておくことが出来なくなり、爆発してしまうという ことになる。

円錐角膜用の特殊コンタクトに変更以後、目のストレスが大き く軽減したことにより、肝鬱の程度も少しおさまり、さらには 、漢方薬(杞菊地黄丸+人参:滋腎養肝・明目+補脾気、加味 帰脾湯:益気補血・健脾養心・清熱解鬱)によりイライラや『 脾虚思考』の改善されているのも上記の身体状況があるためと 考えられる。







弁証:肝鬱化火(現在は肝鬱熱化程度)、肝脾不和
論治:清肝瀉火、疏肝理気健脾







主訴:問診

時系列の問診

四診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治











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