問診時系列の問診では特記事項はないのですが、身体をみて驚きました。関元の抜けが広く深く、石門付近から左の外陵あたりまで胃の大弯が触れる。すなわちきつい胃下垂。さらに手足の冷えが非常に厳しく痛いほどでした。脾腎の機能に問題がみられないなど、内臓の損傷にはまだ及んではいませんけれども、明瞭な陽虚です。さらに右列缺:削げ落ち 左太谿:陥凹 右風門:陥凹 などから気虚は明瞭です。きつい肩凝りや冷え性および首の凝りも、気虚によるものと判断しました。
弁証:腎を中心とした陽虚による全身の気虚
論治:温補腎陽および温肺
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