中焦穀府 第九節 宗営衛持相火




諸々の薬食は口から入り、胃に納まって、胃から上下全身に伝輸されます。その上下全身に伝輸するのは何の気によって行なわれるのでしょうか。

これは中焦の一気の化〔訳注:中焦の一気によって化されたもの〕です。一気の化というのは、相火の気化〔訳注:消化によって化されたもの〕です。では相火は何によってこの身に保たれているのでしょうか。

宗営衛の三気によってこれは保たれています。ですから相火を指して三焦というわけです。宗気は上焦に積み、営は中焦に発し、衛は下焦に生じます。

三気は相火に従ってめぐり、相火は三気によって保たれていますので、これもまた互いに根ざして離れることのないものです。



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