第二章 腎間動気論
第二節 守邪の神




『一には守邪の神とも名づけられています』とは。

腎間の陽気が堅固であれば三焦も堅固で、どのような邪もこれを侵すことができません。諸邪が病を起こすのは、腎間の陽気が堅固ではないためです。ですからこれを名づけて「守邪の神」と呼んでいるのです。《評熱病論》に『邪の湊るところは、その気が必ず虚します』と述べられています。これも腎間三焦の気が行き届かないところには、必ず邪気が湊り侵すために〔訳注:述べられている言葉です〕



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