二人目不妊(36歳)の弁証論治


二人目不妊(36歳)の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



今は学校の忙しさもひと段落したので、まずはしっかり腎気を起てて、腎器の充実を図る。

脾虚に関しては、第一に水分摂取を含めた自己養生を促し、その上で必要であれ ば治療の助けを入れることとする。




生活提言



主訴は不妊ということですが、まだ一人目のお子さんに授乳をしていることを考えると、 普通よりは妊娠しにくい状況であるということは、まずご理解下さい。

その上で、お話を伺い、お体を拝見した時に、勉強、家事、育児という日常生活において、 少し過労気味で、疲れが徐々に蓄積されていっている状態であることが窺えます。

この日々の疲れを溜めずに回復する一番の方法は、睡眠を充分に取ることです。今のところ、 22時頃に寝て、8時間程の睡眠を取り、ぐっすり眠れているので、よいリズムが できていると思います。勉強、育児と忙しいでしょうが、疲れたら早く寝ること をこれからも心掛けましょう。

また、この身体の疲れを助長させるものに、ストレスと食事があります。専門学校に通って いるということで、パソコンに長時間向かったり、時間的なプレッシャーなども あることとは思いますが、うまくストレスを発散させることも疲れを溜めないた めには必要です。ご本人はスポーツが好きで、妊娠してからスポーツをしていな いとのことですが、今のお身体の状態からすると、激しいスポーツをするよりは、 心を静めることも兼ねてゆったり散歩をされるなどの穏やかな運動程度の方がい いと思います。







もうひとつの食事に関してですが、まずは食べ過ぎるという自覚があるようですので、 そこを注意しましょう。ストレスで甘いものを食べるのかも知れませんが、甘い ものも胃腸に負担をかけますので、減らしていけるように努力されるといいでしょ う。

また水分も多めに摂取してらっしゃるようですが、多すぎる水分摂取は胃腸に負担を かけます。トイレが近い、下痢しやすいことからも、余分な水分を排泄しようと 身体は余計にがんばらなくてはならない状態です。無理に水分を摂取して、膀胱 炎を予防するのではなく、身体に力をつけることで膀胱炎にならないようにして いきましょう。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療方針:生活提言











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