右頸肩部痛の弁証論治


右頸肩部痛の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まずこれ以上、腎気の虚損を進めないようにして、腎気の底上げを図りながら、首の痛みが起こりやすい土台の弱さとしてのTh2周りの補強を行い、腎虚があっても首肩の痛みを起こしにくくする。

ただ今の生活状況と昔からの眠りの質の悪さなどを考えると、首の痛みが良くなっても、根本の腎気の回復はそれほど容易ではないと思われ、左脾兪、左胃兪の深い弛みなどを考慮すると、平行して脾胃へのアプローチを加えて全体のベースアップを図ってもいいのではないかと考える。




生活提言



虚弱体質だった昔に比べたら、プルーンや健康食品のおかげでだいぶん体調は良いようですね。ただ、ここ2年ほどは自分の器を限界を超えて、仕事や生活が忙しくなっているようで、少し無理が重なって、元々弱さのある首肩の痛みとして症状が出てきているようです。

鍼灸治療で首肩の弱さの補強ができると痛み自体は感じにくくなりますが、首肩の痛み以上に、問題なのは酷使している身体自体の疲れだと思います。

まずなんといっても、身体をきちんと休める時間を作ることが大切かと思います。昔から夜中に目が覚めやすく睡眠の質があまりよくないので、1日の疲れを一晩では取りずらいようなので、以前のようにすごく疲れた時だけではなく、日頃から少し昼寝をするのもいいのではないかと思います。

食生活に関しては、間食もされず、バランスにも気をつけられて、食べ過ぎも無く、ゆっくりと食べられるとのことで、とてもすばらしいと思います。ただ、去年から仕事で帰りが遅くなり、そのため夕飯が夜中になってしまうので、それがかなり胃腸には負担になっているのかなとお体を拝見していて感じました。これは仕事の関係もあるので、この状況を変えることは難しいですが、仕事に行く前に少しお腹に入れて夜中の夕飯は少な目になるようにして、寝ている間の胃腸への負担を軽くできるような工夫ができればいいかなと思います。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院