頭痛、腰痛、肩こり、便秘の弁証論治


頭痛、腰痛、肩こり、便秘の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



肝鬱がきついが、この肝鬱を払ってしまうと生活が成り立たなくなる。腎の器を 大きくしていくことで肝気を健やかに張れるようになることを目標とする。

まず腎をたてながら、風邪を抜く。腎がたつことによって脾気も養われ、便秘も 解消しやすくなると思われる。

現在は休職によって腎気が少しずつ回復傾向にあるものの、腎の器を大きくする のは時間がかかるので、生活の中での養生や気持ちの持って行きかたも大切とな る。

なお、肝鬱がきつすぎるときは、肝鬱を払う必要があるが、肝鬱を払うというこ とは腎気を損なうことになるので、注意しながら行うようにする。




生活提言



子供の頃から体調がすぐれないとのことで、無理をせず気をつけて生活していら っしゃると思います。それでも、余力があまりありませんので、気づかないうち に身体はがんばってしまうようです。この気づかないうちにがんばってしまうこ とが、頭痛を引き起こす原因でもあります。これは、肉体的なことも精神的なこ ともあてはまります。

肉体的な疲労をためないように、夜更かしをせず早めに休みましょう。 また、食べると体温が上がり調子がよくなると思いますが、食べた後にお腹が張 ったり、胸焼けがしたりは食べすぎです。食べすぎたり、冷たいものを食べたり すると胃腸を疲れさせ胃腸の力を落とし、ますます便秘しやすくなります。 便秘薬も胃腸を冷やして通じを出させるものが多く、だんだんに便秘薬を使わな くても便が出るようになるといいですね。

精神的には、難しいですがなるべく平穏に過ごせるようであればいいなと思いま す。いろいろ趣味がおありなので、趣味に没頭するのは精神的にはいいことです が、ここで長時間のめりこんでしまうと、また気がつかないうちにがんばってし まったことになりますので気をつけてください。

ゆっくり散歩することは、心を落ち着け、体力をつけることもできるのでいいの ではと思います。

また、腹式呼吸をしてお腹に力をつけることは、身体の余力をアップさせるのに 良いと思います。

少しがんばっても余力があれば、頭痛にはなりにくくなると思います。

そして、頭痛のもうひとつの原因が長いこと風邪をひき、表面上は症状は現れて いなくても、風邪を追い出しきれていないということが考えられます。新たに風 邪を引くとまた追い出せない風邪が深くなりますので、風邪には注意してくださ い。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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