治療指針:生活提言:治療経過


不妊肩こり腰背部痛の弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



12歳で初経もあり腎気もそれなりに充実しているようだが、子供の頃から手足の先が冷えると言うことから肝鬱気味であったのではないかと思われる。

高校時代はスポーツをし、それなりに気血の巡りがよかったが、 19歳の頃から、立ち仕事が中心の職場になり、肩こりや背中の凝りが出現。 肉体的に少し過重な仕事のなか、頑張って肝気をはって働いていたのではないかと思われる。このころは胃炎などの胃腸のトラブルも多く便秘がちであり、肝気が脾胃を横逆することも多く肝気犯胃の状態でもあったと思われる。このため背中の凝りも胃の裏が多かったと思われる。







30代半ばにダイエットをし、体重を落とした。このころから胃腸のトラブルそのもはなくなっており、便秘も穏やかに軽くなっている。強い肝気犯胃の状態がなくなり、肝気が脾胃を直接犯すことはなくなったのだと思われる。しかしながら、身体そのものが養われたわけではなかったため、背中の凝りや肩の凝りは継続し、また、だんだん腰痛も一緒に感じるようになった。強い肝気犯胃の状態はなくなったものの、脾気が補われることもなく、全身の肝鬱は続き、腎気にも負担が及んでいったためではないかと思われる。

腎気を補うことがなく仕事が続いていたのでより負担となり、足のむくみなども出現。 1,2年前からは生理の量も減った。腎気の弱りがもともと弱かった脾気へ直接影響し生血不足から生理の量も減ったのだと思われる。







妊娠希望とのこと。現在卵巣の指標であるFSHは一桁であり、卵巣そのものの老化よりも、生理の量が減ったことや生理が7日間も続くこと、また中?や下?の動悸など、脾気の弱りからおこる生血不足そして脾虚を中心とする気虚が明瞭である。この脾虚を中心とする気虚によって、肝鬱は強くなり、子宮への養いも不足する。また30代から腰痛を伴うように腎気も弱っていることが子宮への養い不足にもつながっていると思われる。




弁証論治



弁証
脾虚を中心とする気虚
腎虚、肝鬱

論治
益気補脾
補腎







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院
ビッグママ治療室