まず第一に内陥している風邪をとり、素体への負担をとる
腎の陽気を暖めやしない脾気への負担をとり、脾気を養い全身の気の升降出入をのびや
かにする。
東洋医学の世界では、一人の、丸ごと一つの生命の流れをみていきます。 そしてよく診るために5つの肝心脾肺腎という観点からみていきます。
○○さんの場合は、20歳から始めた、夜勤のあるお仕事が生命力の土台(腎)に 大きな負担となっていたようですね。腎の弱さから倦怠感、肩こり、腰痛、疲れがとれ にくいといった問題が生じていたと思われます。ただ、20代という若い時期であったの で、大きなトラブルにもならずにすんだのかと思います。
しかしながら、生命力の土台である腎に負担をかけつづけることがつづき、睡眠にも影 響し、29歳の時には、生命力が一段と落ちてしまったようですね。生命力の土台の力( 腎)によって、胃腸は温められ養われていきますが、腎の力が落ちたために、胃腸の力 まで落ちてしまい、今までの症状に加えて胃腸の症状も出てきてしまったのだと思いま す。
仕事をやめても生命力の土台の力は補うことができなかったのだと思います。
土台の力が不足していたので、身体は、なんとか気を張って頑張ろうとしていたのだと 思います。このため、めまいや、下腹部、足の付け根の痛み、上腹部のつまりとなって いき、動悸の出現とつながっていったのだと思います。
妊娠にとっては、この生命力の土台がとても大切です。
まず、年齢も若いのですから焦らずに身体の土台の力(腎気)をつけていきましょう。
また、胃腸の手入れもし、身体を温めやしなっていきましょう。
具体的には、規則正しく生活する。とくに夜は11時前には休みましょう。 お食事は、タンパク質、脂質などにも気をつけてバランスよく食べましょう。
身体の冷えに気をつけて、体幹を守りましょう。
毎日のお灸を続けましょう。
一緒にがんばっていきましょうね。
31才 冬 ビッグママ治療室受診
1週間前 思い当たることはないのに1週間前から動悸がする。
5診後(1ヶ月後) 生理痛、腰痛軽減)
30診後(下痢などがよくなり、体調が全体に良くなった感じ)
32才 50診後 妊娠 普通の産婦人科を希望されていたが、大きめの病院を進める
妊娠中も週に1度の鍼灸治療を継続
妊娠12週 子宮口が開きやすそうだということで安静が指示される
妊娠15週 前置胎盤 が指摘される
妊娠30w 前置胎盤のため入院
妊娠36w 麻酔科ドクターより、もっと大きな病院での出産を指示され
救急車で搬送される
妊娠37w 癒着胎盤気味で出血が多いものの無事出産。子宮も残せた
無事に母子ともに健康での出産、おめでとうございます
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