治療指針:生活提言


両卵管閉塞、自然妊娠弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



主訴の下腹の痛みは、卵管造影の検査のあとに出現し、排卵時期に限り、固定性で 特に夜に痛みがますということより瘀血の可能性が考えられる。卵管造影が きっかけで下腹が冷えたり逆に詰まっていることが明確になったためにおこったもので はないかと考えられる。舌の胖嫩、列缺のかげり、夏が苦手で立ちくらみが多い、 朝が苦手など全身の気虚を思わせる項目が多くあります。気虚があるため、ちょっとした きっかけで瘀血の状態をおこしやすくなっているのではないかと思われます。

生理の状況を考えると、生理前1週間ごろから下腹が痛むという腎気の不足の状況、 イライラ、吐き気がおこり生理と同時に納まるという腎気の不足、肝気の鬱滞状況が浮かんで きます。肝気の鬱滞は案外きつく、生理がおこると、イライラ吐き気はおさまるものの、 下腹の痛みは服薬によりやっと納まります。もともと寝つきが悪く眠りが浅いことより、 生来腎虚肝鬱傾向にあり、それがそのまま生理の状況とも呼応していると思われます。 また、腎虚肝鬱の傾向は、瘀血を生みやすい素地ともなります。







体外受精に向けての身体作りは、妊娠を成立させ、妊娠期間を健やかに過ごし、無事なご出産を むかえていただくことを考えていく必要があります。これには、腎気をたて、肝気の鬱滞を取り去り、 衝任脉の養いを充実させ気血のめぐりをよくする必要があります。

本症例の女性は、不足している腎気を補い肝鬱を晴らすようにしていきます。また 衝任脉の充実は、脾気を養うことを中心とする必要があります。これは、便通もよく、 食事も美味しく食べられている状況から、ご自身の生活の中での節制によりおこなわれるべきでしょう。




弁証論治



弁証:気虚 腎虚肝鬱

論治:益気補腎 疏肝理気







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院
ビッグママ治療室