両卵管閉塞、自然妊娠弁証論治


両卵管閉塞、自然妊娠弁証論治
治療指針:生活提言:治療経過




治療指針



腎気を補い全身の気虚を救う。肝気をめぐらせ鬱滞を張らす。




生活提言



妊娠に向けての身体作りをしたいとのご希望ですね。

もともと全体に体力がなく、気虚という全身の生命力が不足している状態です。 全身の生命力が不足していると、気血のめぐりが悪くなり、阻滞し痛みなどの原因と なったり、妊娠を妨げる要因ともなります。

治療では下腹骨盤を中心とした土台の生命力をつけること(腎気をあげることといいます)を 第一と考え、そのうえで、気血のめぐりをよくするように治療していきます。 ご自身の生活の中では、とくに胃腸の状態を健やかにし、食物からのパワーをしっかりと 受け止められるように、間食などはやめていただき、規則正しい食生活を心がけてください。

また、足三里など毎日の自宅でのお灸もおすすめします。頑張ってみてください。




治療処置および経過



初診

1)右合谷、右列缺(ミニ灸)右申脈(ミニ灸)、右陽陵泉、右臨泣(ミニ灸)、 左三陰交、大巨(10)

2)肝兪(ミニ灸)腎兪灸頭鍼、次髎ミニ灸、復溜(ミニ灸)







治療経過

初診から17診目(週に1度の治療)で自然妊娠。

来月体外受精ー胚移植の予定だったが、それをまたずして身体作りの段階にて自然妊娠。

両卵管閉塞との診断であり、鍼灸や身体の力をつけることで卵管が開通したのか、 もともとの診断がグレーゾーンであったためなのかは不明だが、ご本人にとって 思いがけない自然妊娠で、喜びひとしお。







妊娠中の経過

自然妊娠するも、10診目までは、ホルモン値が悪く、いつ流産してもおかしくないという 状況。鍼灸治療を週に2度にして、とにかく持ちこたえる。

その後、週に1度で鍼灸治療継続。

おなかも張り気味で、少し不安定な妊娠経過なるも無事に自然分娩にて出産。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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