治療指針:生活提言:治療経過


流産・不育43歳出産弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



20才の時に倒立前転で首をひねり、その場の損傷がおこり、冷えると痛む陽虚を中心とする気虚気味の場となり経絡経筋病をおこしていた。

20代半ばから、手足先が冷たく感じるようになり、首の冷えから肩こりへと広がり同惻の偏頭痛をおこすようになっている。首をひねったことでおこった経絡経筋病であったが、ひねった首を中心とする左の首、肩、頭部に気虚があるため冷えが入りやすく、それを払うために肝の陽気があつまり正邪の闘争がおこり痛みとなった。また、上焦に陽虚の場があるため全身の肝鬱も強くなっており、腎気への負担にもなっていったと思われる。







30代半ばから、今の立ち仕事が中心の接客の仕事を始める。仕事が体力的にハードで腎気の消耗があるうえに、気も遣い肝気を張って仕事をしていた。そのうえ仕事柄トイレに頻繁にいけず、水分を控えトイレも我慢していた。このため腎気により強く負担がかかり、膀胱炎を繰り返し、腎盂炎になってしまっている。このころから寝起きが悪くいつも疲れが残るというように、この時期に腎気を一段と落としたことが明瞭である。

その後、腎気が回復しないまま仕事を継続し、38,39,40歳と妊娠するものの、流産、死産を繰り返している。腎気への負担としては

 1)腎盂炎を起こす前後の腎気の負担と一段と腎気を落としたこと

 2)20代から生じている首の経絡経筋病がながらく回復せず、時期は明瞭ではないが、風邪の内陥を許し(肺兪の陥凹、風門の陥凹、左合谷のこそげ冷え)、上焦での正邪の闘争がより強くなり、肝気腎気への負担となっていること。

 3)梅雨時や季節の変わり目に体調が悪く、お腹の張りが時々あり便も時々付着するというように、腎気のバックアップがすくなくなったため、脾気への負担となり内湿の存在もうかがわれる。この内湿の存在により、肝鬱はより強くなり、 腎気への負担となってしまっている。

上記3点が考えられ、風邪の内陥がより経絡経筋病をきつくし腎虚肝鬱をより強くしていること、内湿の存在、また腎気そのものが消耗していることが、腎虚を悪化させ、子宮を下支えする腎気を中心とする一源三岐の力不足となっていると思われる。

現時点は死産から3週間後であり、身体のだるさがあり、目が疲れやすく腎気の落ちがより明瞭である。




弁証論治



弁証 風邪の内陥 経絡経筋病 腎虚

論治 疎風散寒 疏通経絡 温養補腎







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時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

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