治療指針:生活提言


不妊治療による体調不良弁証論治
病因病理:弁証論治



病因病理



20代より貧血や肩こり腰痛などの症状があった。脾胃の健やかさに少し問題があり、 また夕方に肩こりや腰痛などが辛くなっており、仕事が腎気に負担になっていたのではないかと思われる。

25才ぐらいから頭痛が出現し、気の上逆が生じやすくなっていたのではないかと思われるが、市販薬で対応できる範囲であった。







34才に現在の非常にいそがしい上に責任が重くストレスの強い職場になり、 数ヶ月後に右耳の突発性難聴になった。このときは病院での対応で右耳の難聴はなおるものの、以来右耳にピーという高音の耳鳴りが出現。忙しさによって腎気が弱ったことと、ストレスによって肝気の上逆が強く起こり、化火し、耳の部位を襲ったためと思われる。手当によって難聴は回復するものの、耳の部位の弱りを生じたことと、ストレスが継続しているために、耳鳴りは継続してしまっている。

その後も、ストレスが続き、翌年には吐き気を感じるようになった。気逆の継続により 胃をつき吐き気となったと思われる。そののち頭痛も感じるようになっている。

10月から頭痛外来に通院するも積極的な治療はおこなわれず、また仕事の疲労、ストレスも継続し発作的なひどいメマイにより入院するほどになってしまっている。腎気の弱りに乗じて強い内風が生じたのではないかと思われる。

頭痛のために転院し、1ヶ月入院し手術をおこなった。これにより、眉間の頭痛が軽減。しかしながらこめかみの頭痛はあまり変化がなく全体としてもあまりかわらなかった。その後不妊治療を開始することによって症状が悪化。腎気に負担がかかることによって、肝気の上逆がよりきつくなったのではないかと思われる。頭痛よりも吐き気が症状の中心であり、肝気が胃をつくことが多い状況が伺える。また生理がくると、吐き気を中心により症状が悪化。腎気が落ちると気逆が生じやすくなっているのではないかと思われる。







背部腧穴をみると、一番目立つのは左右とも脾兪が外側に流れていること、 そして左肝兪から三焦兪(根、陥凹)まで筋張り、右 膵兪(特にきついスジバリ)から脾兪まで筋張りである。膵兪、肝兪、胆兪、脾兪と脾胃の弱った根の上に、かなり強い ストレスがかかり続けこのきついスジバリとなっているのではないかと思われる。

ご本人が、吐き気の頻度が一番多いというのも納得のいくところである。

また両方の大きな腎兪の陥凹は、主訴が脾胃と肝気の問題だけではなく、腎気の弱りがあることにより、より悪化している可能性を示唆している。また不妊治療によって、腎気に負担がかかることでより腎兪ならびに筋張りの状況を悪化させている可能性も伺える。




弁証論治



弁証
肝鬱気逆 脾虚

論治
疏肝理気 温養脾胃







主訴:問診

時系列の問診

体表観察

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











一元流
しゃんてぃ治療院
ビッグママ治療室