治療指針:生活提言:治療経過


中気下陥による不妊の弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



20代で仕事が忙しくストレスが多いときには、下痢が多くなり体重が40キロを切っていた(BMI17)。もともと153センチ42キロとBMIで18程度の痩せ型であるが、仕事のストレスによる肝鬱は脾気を傷め、疲労により腎気に負担がかかり腎の陽気も脾気を支えられなかったので下痢が続きかなりの低体重になってしまったと思われる。また検診で胃下垂も指摘され、肝鬱による脾気の弱り、 腎の陽気不足による中気下陥の状態であったのではないかと思われる。

仕事をしているときの頭痛が、疲労と連動し、肩こりから後頭部にかけて出現し、目の奥の疲労と連動していることから仕事による腎気への負担は重く、ストレスによって 生じた肝鬱もあり、腎気の負担が大きい中頑張って肝気を張って仕事をしていたと思われる。仕事をやめて腎気の負担が減り、ストレスもなくなったことで、気逆をおこすこともなくなり此のタイプの頭痛は減少し、また体重も44キロまで増加している。

現在、問診票の食欲の項目をみると、空腹感があり美味しく食べられており、腹脹や胸焼けがないと表記されているが、便器に便が付着するなど脾胃の弱りを感じさせる。今現在仕事をやめてストレスがないこと、そして脂っこいものは嫌いであったり、沢山食べられないというように、脾気の器は大きくはないが、ご自身の脾気の器をよく守っていることが、脾胃の負担を軽くし、器を壊さずに保っているのではないかと思われる。







生理の時の頭痛は、2,3日前から出現し、生理1日目の子宮がぎゅーっと収縮するときにピークとなっている。腎気が不足しているため、生理を起こさせるために肝気を使わなくてはならず、前頭部側頭部の頭痛が出現しているものと思われる。出血がしっかりとおこり下焦が通じることができると頭痛はなくなっている。

腎気を中心に全体が気虚気味であるため、生理を起こすためには肝気を頑張って使わなければならず、そのため腎気がおち眠くなり下痢気味になると思われる。

腎気の不足は、夜間尿があること、尿切れが悪いこと、関元の抜けなどからも明瞭である。

不妊治療の負担からより腎気がおち生理の量もへってしまっているのではないかと思われる。




弁証論治



弁証 腎虚を中心とした気虚肝鬱

論治 益気補腎







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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