腎気をあげる。腎気とともに脾気を養い、女子胞を温養し妊娠し継続する力を補う。
腎気不足が明瞭であり、仕事の忙しさで肝鬱を招いていることが悪循環になっている。
腎気とは生命力を底支えするものである。
年齢がわかく、体外受精で良好胚が出来るものの、移植しても着床の数値は低く継続できないこの状況も
また、腎気が不足によっておこっている、これは体外受精の治療によって救われる部分ではない。
それゆえ、何度体外受精を繰り返しても妊娠や妊娠継続にいたらず、いたずらに月日が過ぎ、
金銭の負担が増すばかりである。
体外受精をなんとか工夫すればという気持ちは理解できるが、『卵の質は体外受精で用いる薬によってあげることは出来ない』という ドクターのコメントは至極もっともで、ここは腹をくくって、腎気を積み増しし、 腎気によって養われている女子胞力を増すことでしか解決し得ないと思われる。
解決への提言
1)鍼灸治療を、頻度をあげて取り入れる(週に2-3回)
2)毎日の自宅施灸
3)仕事の見直し(現状の仕事ぶりでは腎気の積み増しはかなわない)
4)睡眠、食事の改善。
初診後も仕事を継続、腎虚肝鬱の意味がなかなか伝わらなかったが、 しっかりと腹をくくり取り組んだ周期で初めて妊娠判定でよい数字が出る。 ご本人を説得し、頻回の治療と仕事のダウンサイズをしっかりとおこない、妊娠継続。
初診から9ヶ月30診(月に3回ぐらいのペース)
採卵、凍結胚を作るー移植ー子宮外妊娠。
初診から1年後 週に1,2回のペースでの移植周期(約1ヶ月間に10診)
今までよりも3倍鍼灸治療を増やす。
移植ー妊娠ー胎嚢確認
妊娠6w 卵巣嚢腫が5㎝を越えて破裂の危険性を指摘された
(豆乳を毎日200cc飲んでいるとのことなので、やめるように指示)
妊娠12wまで週に2回ペース
妊娠22w 逆流性食道炎きつい 右内関、左脾兪、胃兪、右三焦兪
内関はここから交互につかう
(妊娠34w(当院終了時)まで紅舌が続く胃のむかつきがきつい。母も胃酸過多症)-牛乳で落ち着き
妊娠25w 全体に下がり気味、トコちゃんベルト進める。
無事に正規産にて元気な男の子を出産。おめでとうございます。
33歳出産
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