不正出血、二人目不妊の弁証論治


不正出血、二人目不妊の弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まず肝気に傷られないように、脾気を立てることを第一とする。

また、精神的に不安定になるのも腎の根が弱いからなので、腎器を立て直すためにも、腎気を立てる治療も同時に行う。

本人の性格で肝鬱傾向になりやすいのはあるが、子供の体調のこともあり、気を使って生活しているのは仕方がないので、本人の体調面で脾腎の土台を少しでもしっかりできるようにしたい。




生活提言



出産というのは大きく体を疲労させるものですが、その後の養生うまくなされれば、きちんと回復するものです。しかし、ご主人も仕事が忙しかったこともあり、お一人でお子さんを頑張って育てておられ、産後1年ほどは精神的にも肉体的にも大変だったことと思います。そのため、出産の疲労とそのあとの疲労が積もって、大きく体調を崩されることとなりました。

その後、心療内科の薬を飲まなくてもいいくらいにまで体調は回復していますが、眠りが浅く、疲労感もあることから、まだまだ本来の体調に回復しているとは言い難い状態です。ただ、できるだけ気にしないようにご自身でも気をつけて、「胃腸にやさしい」生活を心掛けたりと、養生にも気をつけるようにされているので、基本的には少しずつですが回復傾向にあると思います。少し気長に体調を整えていくつもりで、その時々の身体の不調に一喜一憂せず、あせらず治療を続けられるのがいいと思います。







まず、身体を回復させる一番の方法は睡眠をしっかり取ることです。今はお子さんのことが心配ということもあり、眠りが浅いようですが、その分しっかりと睡眠時間は確保するように心掛けてください。

また、お体を拝見すると、胃腸の調子が、問診で窺う以上に、あまり良くないように見受けます。以前は身体のためにと2リットルの水飲み療法を実践されていたとのことですが、何事にも限度というものがありますので、飲むにしても、食べるにしても、適度、腹八分目を目安にするのが一番の食養生になります。もともと社会人になってから平日はお通じが出なかったりと、精神的ストレスが胃腸に影響しやすいタイプであると思われますので、胃腸のためにも心をゆったりと持って過ごされるのが良いでしょう。

二人目の妊娠を希望とのことで、今後、西洋医学的な不妊治療をしていかれるのであれば、なおさら今のうちにしっかりと身体のお手入れをしておかれる方がいいと思います。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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