くらくらして目がうっとおしい弁証論治


くらくらして目がうっとおしい弁証論治
治療指針:生活提言







治療指針



全身の気虚を救うのを目標とするが、腎が脆くなっていく時期であり、充実させ るのは難しい。しかし、これ以上腎気を落とすことがないように、さらに少しで も現在より充実できるようたてていく。脾気はもともとが小さいのでこれを充実 させることも容易ではないが、食事に気をつけてもらいながら、徐々にたてなお していく。こうして脾と腎を少しずつ充実させ、裏をたて気虚を救う。

裏がたってくれば、内湿もさばけるようになり、むくみも減ると思われる。

肝鬱は払ってしまうと動けなくなるので、必要最小限とする。




生活提言



検査、大変でしたね。仕事もあり、家事もあり、日々の生活が忙しいのでなかな か疲労を回復させるのは大変だと思います。少しずつ身体をたて直して、気持ち よく生活できるようにしていきましょう。

現在、身体全体のエネルギーが足りなくなってしまった状態です。これを回復さ せるには、今はなるべく無理をしないこと、睡眠時間を確保することです。TV を見ないと眠れないとのことですが、光の刺激は目と頭を疲労させ、翌日に疲れ が残る原因となり、現在の悪循環から抜けることが困難になります。はじめは難 しいかもしれませんが、深い呼吸をし、目を閉じているだけでも身体が休まりま す。ヨガを行うのも良いと思います。







お食事はもともと気をつけていらっしゃいますが、いっぺんにたくさんは食べら れないので回数を分けて食べるなど、今は工夫してください。ただ、食べた後に もたれたり、胸焼けがするのは、胃腸に負担になっているというしるしです。甘 いものはお好きなようですが、甘いものも実は胃腸に負担となります。大根やキ ャベツなどの野菜の甘みは胃腸を助けますので、仕事の合間に食事代わりに食べ るなら野菜スープなどが良いと思われます。

便秘薬も胃腸を冷やして通じをつけますので、胃腸の負担になります。できるだ け飲む回数を減らしてみてください。

また、体温を保つには体力を使いますので、身体を冷やさないよう気をつけてく ださい。冷えてしまったなと思ったときは、足湯、肘湯など部分浴がお勧めです。 赤くなるまで行ってください。







お好きな庭いじりは大いに行ってください。がんばり過ぎないようにゆったりと 楽しんでください。

少し体力がついたら、ゆっくり散歩するのもお勧めです。

もし、漢方薬を試してみるのであれば、十全大補湯が適していると思われます。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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