肩こり頭痛身体がだるい弁証論治


肩こり頭痛身体がだるい弁証論治
治療指針;生活提言




治療指針



まずは内陥している風邪を追い出すことを目指しながら、腎気を建てて根をつ けるようにして、陰虚熱が上ることを防ぎたい。
そして脾胃の気虚の状態から考えると、同時に脾胃を補う方が風邪を追い出し やすいと考える。

次に、去年の風邪を内陥する前の状態に戻れたら、腎気を建てて肝気の根をつ けながら、脾気も建てることで内湿を無くすことを目指し、疏泄がより良くな ることを目標とする。

肝の疏泄の悪さに関しては、基本的には本人に身体を動かすことを提言するこ とで解決したいと考える。




生活提言



肩こりや頭痛が去年秋からきつくなってきたので、身体を動かそうと思われた のは、方向性としては間違っていないと思います。ただ今回、肩こり頭痛がき つくなった原因として風邪を引き込んでしまい、それを追い出せずにいること が考えられます。まずは鍼灸治療でその風邪を追い出して、その次に身体を動 かして肩こり頭痛を減らしていきましょう。

週3回ヨガをして身体を動かしている時は、肩こりが楽で、頭痛がほとんど無 かったことからも分かるように、○○さんの肩こり頭痛は気の巡りの悪さが引 き起こしています。仕事をすることで身体を動かそうと思われたとのことです が、仕事では気を使ったり、身体の特定の部位だけを動かすことになったり と、偏り疲労になりがちです。なのでやはりしっかりと手足を動かしてあげる ことが気血の巡りを良くすることにつながりますので、身体を動かす時間を積 極的に持たれることが○○さんの肩こり頭痛の予防になると考えます。手を大 きく動かしながら散歩をするなど少し工夫をして身体を動かしてみましょう。

もうひとつ○○さんの気血の巡りを悪くしている要因として、体の中に要らな い水分が溜まりやすくなっていることが考えられます。これは胃腸への負担を 減らすことで、水の捌きが良くなり、気の巡りも良くなることに繋がっていき ます。そのためには食べすぎないこと、夜遅くの食事を控える、甘いものの間 食を控えるなど、少し胃腸を養うように食事にも気をつけてみて下さい。

またパートを増やしたことで身体の疲れは増していると思われますが、ご主人 の帰りが遅いこともあり、早く就寝するのが難しく、昼寝の時間も減ってしま いました。なので今の睡眠時間よりも短くならないようには気をつけて、身体 に疲れを溜めないようにしましょう。灸ペットを購入されたので、自宅で大巨 などに灸ペットをしっかりやってあげるのも、疲れを早く取ることに繋がると 思います。そして下腹部をしっかりさせてあげることは、動悸やふらつきを減 らすことにも繋がってくると思います。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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