花粉症の?弁証論治


花粉症の?弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



まず様々な要因で弱ってしまった脾腎を補うことにより
全身の求心力を高める。
具体的には、現在腹痛を訴えていることからも脾気を建てる必要がある。
これによって腎気が間接的に補われると
脾気への支援力が高まる、それがさらに腎気の回復につながる
という好循環を生むことが期待される。
脾腎の回復は肝気の張りを抑制し
やがて生命としての器の底上げにつながるものと思われる。
またストレスを受けて肝鬱となり、脾気への圧迫が強くなっている
と思われる時には適宜、肝気の疏泄を促す。




生活提言



日常生活の中において
常に肝気を張って無理をする傾向があり
このことが脾気や腎気を圧迫しているものと思われます。
何事も己の器を知り、度が過ぎない程度に留めておくことが
重要ではないでしょうか。
まずは目安として、
翌日に疲れを持ち越さないように心掛けてみてください。
そうすることによって
今までと同じ分の事柄を日常の中でこなすのは
難しくなってしまうかも知れませんが
ゆとりを持って穏やかに、より健康的に生活できるようになるでしょう。
そして脾気を建てるために
・食事は温野菜を使うような献立を取り入れる
・よく噛み、腹八分目にしておく
・補中益気湯の服用を続ける
以上のことが重要ではないかと思われます。
そしてそれと合わせて
・早めに就寝し、充分な睡眠時間を確保する
・八味丸の服用を続ける
これにより少し時間が掛かるとは思いますが、
腎気が回復するのを待ちましょう。

そのように心掛けることにより
梅雨時の身体のだるさや、腹痛・食欲不振などは
改善されていくものと思われます。
ただし、主訴である花粉症症状については
全身状態との関連性が薄いため
生命全体をみて臓腑の状態を判断し
それを改善していくことに伴い主訴も解決されていく、
という東洋医学の扱うべき範疇にはないのかもしれません。
しかし養生の結果、生命としての器の底上げが成されれば(器が大きくなる)
或いは主訴の花粉症症状の改善もみられるかも知れませんので
頑張ってこれらの養生を生活の中に取り入れてみてはいかがかと思います。
また、ストレスの発散方法として
散歩を日課に取り入れてみてはいかがでしょうか。
景色を楽しみながら四季を感じてゆったりと歩かれると
良い気分転換になると思いますよ。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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