治療指針:生活提言


肩凝り便秘下腹の冷え不妊弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



主訴は肩こりと便秘、不妊である。

肩こりは中学ぐらいからおこり、変化がなく現在に至っている。

便秘も、同じく中学ぐらいからおこり、変化はない。お腹の張りも感じず、生理前にひどくなり、生理がくると下痢になるという状況である。中学の頃からお腹の張りを感じない便秘、肩こりがあるということから、脾気の弱さと肝鬱の可能性が伺われる。

便秘で張りがない状態で4,5日に1回ぐらいの便通である。生理前になるとイライラ、落ち込みなどと共に便秘が悪化し、生理がくると下痢となって便通がつく。生理前の肝気の高ぶりに脾気が押さえられ便通に影響し、生理によって肝鬱が疏通されると便通がつくのではないかと思われることから、脾気は肝気のありように強い影響を受けている。







体重が30代から増えている。仕事が忙しく食事時間などのずれで1ヶ月で3キロ増え、その後減らず。また妊娠しつわりで減少するものの流産しその後逆に増加ということが積み重なり10キロの増加している。これは、腎気に負担がかかると排泄する力が不足し体重が増加し、直接的な負担がとれても蓄った体重を裁くほどの腎気はないため、そのまま体重増加になっているのではないかと思われる。そして便通の様相からも腎気は肝気の影響を強く受けやすいことが伺われる。この弱りがあり肝気に影響されやすいということは、脾気へのバックアップも不足しがちとなり瘀血も生成されやすい状況であると考えられる。

指先の爪が赤黒い、舌の根本の赤黒さ、臨泣のつまり、大椎周りの細絡などから思われる瘀血は、不要なものを裁く腎気の力不足があり、そしてもともとの強い肝鬱がより強くなり、脉をみるときの手先の震えなどから、内風のおきやすさもうかがえ、腎気の弱さが肝鬱瘀血の生成へつながる悪循環と、肝鬱により内風を生じさせていると思われる。また、この強い肝鬱は脾気に影響をあたえやすく内湿、瘀血の生成を促しやすい状況も伺える。







過去の2度にわたる妊娠ー流産のときに、非常にきついつわりとなっている。そのつわりは、流産が確定した後も一定期間(1週間ほど)のこり、通常のつわりー流産と違う経過となっている。妊娠によって、非常につよい気の上逆がおこり、脾気に影響しつわりとなった。強い気の上逆そのものが腎気をそこない、また流産も腎気に負担となりより気の治まりどころを失い上逆が続いてしまったのではないかと思われる。

腎気の支えが不足しがちで、気の上逆が納まりにくく肝鬱内風がおこりやすいことは、平素よりおこっている舌の戦、手の震えなどから明瞭である。また腎気の弱さから便通や体重の状況から伺われる排泄がスムーズに行われなわれず肝鬱瘀血も生成されやすいと思われる。







寝つきがよく充分寝ても、翌日に疲れが残ることがよくあり、妊娠するものの流産になってしまっている。腎気の不足が伺われる。肝鬱を納め内風を納め瘀血の排泄を促すためにも、腎気の充実が臨まれる。そして腎気のバックアップや肝鬱が納まってくることによって、脾気への影響も減少されるのではないかと思われる。




弁証論治



弁証:腎虚 肝鬱瘀血 内風
論治:益気補腎 疎風納肝







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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