皮膚掻癢の弁証論治


皮膚掻癢の弁証論治
病因病理:弁証論治





高校の頃より梅雨時期から夏にかけて扁桃炎・皮膚症状といった症状がでている。
これは湿や熱が脾胃へ影響し食事の量が減少、それにより気の不足を起こし症状がでているものと考えられ素体としての脾胃の弱さが伺える。

イライラしたときや人間関係が上手くいかないときに症状がでていることから湿・熱の外邪に加え肝鬱も発症や症状悪化の一因になっている。アメフトのトレーナー時代に顔にまで症状がでたのは過労による腎気の損傷も加わったため肝火の亢進を起こしたものと考えられる。

高校卒業後学校へ通いながら忙しく働くという生活をしているが、肝気の発散が上手くいっていたためか症状はあまりでていない。しかし高校時代から現在までの体重の増加、間食等から考えると脾胃へ負担は続き胖大舌・脾募からも分かるように内湿をためていったと思われる







今年6月には仕事の休みが少なく精神的に無理をした事による肝鬱と梅雨時期の湿邪と内湿が脾気を損傷し皮膚症状が再発した。
その後も仕事でのプールと汗による湿邪は脾気を損傷し続ける。
8月までの2ヶ月間で2kgの体重減少をみた夏期の食事量の減少と脾胃の機能低下は後天の元気の充填を減らしていき脈の変化にも現れていた気虚の状態となっていった。
生理周期が早まったのも脾気虚による統血機能の失調が疑われる。
また血の生成も減り淡白舌や爪の状態に見られた血虚の状態にもなった。

気虚の状態は外邪の影響を受けやすくし脾胃の機能低下も招く、そのことによりまた気虚の状態を悪化させるという悪循環を作っていき皮膚症状も広がっていったと考えられる。

切診時に現れていた風邪の症状は痒みのピークを迎えた頃に風邪の影響を受けたと思われる。気虚状態であるので風邪の進入を許し現在まで直りきらずいた。

今までこの夏期の症状悪化の状態を繰り返しても過ごしてこられたのは年齢的にも若く腎の器がしっかりしていたからだと思われる。しかし今後は仕事や加齢など腎気を弱まらせる要素が増えてくると症状の悪化や長期化が懸念される。
よって今後は夏期でも湿や熱の影響を受けないよう脾胃を養い後天の元気の補充が十分にに行われるようにしていく必要があると思われる
また肝鬱が症状の発症、悪化に影響しているので肝気をうまく発散させることも必要である。







弁証:脾虚 風邪

論治:健脾







主訴:問診

時系列の問診

四診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治











一元流
しゃんてぃ治療院