呼吸しづらい弁証論治


呼吸しづらい弁証論治
治療方針:生活提言







【治療方針】



理気は必要であるが、理気剤は生命力を損傷するので、徐々に減らしていきたい。

理気されても内湿が解消されないと問題は解決できないし、内湿を排泄させるに は、脾腎の機能アップが必要、すなわち生命力の回復を一番の目標とする。

まず早急に腎をたてる。理気がある程度なされているので、発症の時期とは違い 気が引き降ろされやすくなっているのではと思われる。必要であれば肝欝の解消 も行うが、これも生命力を損傷しやすいので注意しながら行う。

もし、風邪が内陥しているのであれば、気滞を解消しやすくするため、風邪を抜 く処置を平行して行う。

腎がたってきたら、次いで脾もたてていく。




【生活提言】



生命力が落ちているので、肝気をはらないと生活できない状況であり、肝気をは れば肝欝が生じさらに生命力を落としていきます。この悪循環を断ち切るために、 生命力(腎気)を回復させていかなければいけません。そのためには、治療を考 えることはもちろんですが、疲労をためない工夫が必要と思われます。仕事の都 合上、夜が遅くなってしまいますが、なるべく早めに布団に入るよう、睡眠時間 を確保するよう努力をすることが望まれます。

食事の時間や食べるものには、大変気をつかっていらっしゃるので、これが器の 損傷をある程度食い止めていると考えられ、この点はよいことです。

最終的に、ある程度の肝欝が生じても、これを吸収できるほど、腎の器を大きく することができればと思います。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療方針:生活提言











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