左首の痛みの弁証論治


左首の痛みの弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針

長年の続いている脾虚を立て直すことを第一目標とし、肝気に犯されにくい脾気を目指す。具体的には体重の減少を目指す。

肝鬱に関しては、パソコン作業が無ければ、今の職場自体にストレスを感じているわけではないので、肝気を払うのは必要最低限とし、根を付けることを優先する。

左首の局所に関しては、肝鬱による影響が大きいので、局所の疎通をして表面的な張りを取りながら、弱いところを補う。


生活提言

職場でのパソコン作業が増え、長時間同じ姿勢をしていたために、少し首を傷めた可能性があり、それを補うために張ったような感じの痛みが出ています。パソコン作業を根をつめてやると、余計にその弱いところに負荷が掛かりますから、仕事で仕方が無いこととは思いますが、首を軽く動かしたりして少し休憩を取りながら、これ以上傷めないように気をつけましょう。

また、その首の弱りがなかなか回復しない重要な要因として胃腸の調子が悪いことが考えられます。ご自身も自覚があるように徐々に胃腸の調子が悪くなってきています。ここまで胃腸の調子が悪くなったのは、ストレスもありますが、大食と早食いというご自身の習慣に因るところが大きいと思われます。体重が少しずつですが、確実に増加しいるのも、ただ運動不足なだけではなく、胃腸の機能が落ちているために、身体の中の余分なものがうまく排泄されないためです。

まず、食事の量を見直しましょう。今は昔より少食になったとのことですが、膝を痛めて歩く量が減っていることも考えると、今の量でも多い可能性があります。早食いは職業病とのことですが、早食いをすると必要量より食べ過ぎてしまうこともあります。仕事中は仕方が無いとしても、休みの日などはゆっくりのんびり食べるように心掛けてみてはいかがでしょうか。甘いものが好きではないので間食をしないというのは、胃腸にとってはとてもいいことだと思います。

食事での養生をできる範囲から少しずつでも始めて、胃腸への負担を減らし、まずは体重の増加を食い止めることを目指しましょう。そして食養生をしながら、胃腸の調子が良くなってくれば、体重は減ってくると思います。

睡眠に関しては、よく眠れているほうだとのことなので、特に問題はありませんが、身体の疲れを取るのに、睡眠は大切です。仕事量自体が年々増えているとのことなので、翌日に疲れを溜めないように充分睡眠を取るように心掛けてください。







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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