風邪をひきやすく治りにくい弁証論治


風邪をひきやすく治りにくい弁証論治
治療指針:生活提言




治療指針



症状の変化状況を時間軸を逆にして後追いしてみると、最近は脾気虚から脾陽虚に移行していると思われる
「冷えによりおこる腹痛、下痢」の頻度が多くなってきていた。足三里の灸で頻度が減ってきているので、脾の虚損は改善されてきている。このことは、脾気が自己回復の速度が速いのではないかと推測できる。
しかし、頻度は減ってきているだけなので完全には脾気は立っていないと推測できる。

しかも、これから寒くなってくるので、脾陽虚に移行しやすくなる時季であることを考えると油断はできない。

16歳~27歳の11年間(高校、短大、社会人、母親の入院~死去、鍼灸学校)は、節目ごとに肝気を張って、そして
腎気を段々と損傷していく年月だった。
そして、産後の回復時期に2度とも腎気の回復がうまくできず、また仕事により肝気を張って、そして腎気を損傷してきている。そのため、腎気の損傷の積み重ねは大きいと思われる。
このことから、脾気より腎気の方が長い年月損傷されていて損傷が深くなっているということが推測できる。

そのため治療方針は、脾気と腎気の両方をアプローチしていきたいと思います。 脾気だけのアプローチだと、腎気の大きな穴を埋めていくのはとても時間がかかると思いますし、腎気だけのアプローチでも、腎気の大きな穴を埋めるのは時間がかかるし、その間に脾気の虚損が進んでしまいそうだと思いました。

最初から脾気と腎気の両方にアプローチして、脾気は早めに回復すると考えて、脾気が立ったら次は、脾気に助けてもらいながら腎気を続けて立てていけばいいと思いました。

腎気を立てることで肝気の上逆が容易に起こらなくなってくると思われます。

そのため、その時の状態によって上逆がおきているようなら肝気を安定させるように治療をプラスすればいいと思います。




生活提言



① 新しい環境なると肝気を張り頑張って、腎気を消耗しているので注意する。
  自分の器の大きさが改善されてこないうちは、無理に頑張らないで、自身の小さい器に合った生活を大切にする。

② 体を冷やさないようにする。あたたかい服装、あたたかい食事に心がける。

③ 体をしっかり休める。睡眠不足にならないようにする。

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主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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