治療指針:生活提言


手足の痛みシェーグレンの弁証論治
病因病理:弁証論治




病因病理



20歳で膝から下に紫斑が出て30歳頃まで続くが自然に出なくなったのは学生来の不摂生により食生活が乱れていた事で脾気を落としてしまったためであり、夏休みや結婚後の規則正しい生活になるとこれは自然に消失している。これは脾の気血の虚損の可能性による脾不統血で、脾気虚弱な素体を思わせる。

28歳に鉄欠乏貧血が指摘されて鉄剤を飲んで改善している事で30歳頃には紫斑は出なくなっており、脾の気血の虚損はこれによっても改善があったと推測される。







33歳7月に父の看病をした事で腎気を落とす事になり、秋頃に目に異物感ごろごろ感を感じており肝の弱りを思わせる。

この頃、甲状腺の機能低下を指摘されてホルモン剤を飲み始め、それまで疲れるなどと意識していなかったが体が楽になって元気が出た。

これはもともと肝気を張って生活していたものが、父親の看病による疲労が腎気を消耗する事となったところに、風邪を引くなどの寒邪の侵襲が合ってこれが影響したために肝気が寒邪との闘争に使われ肝気は消耗し肝の状態が現れる目にも異常が表れたのではないだろうか。

その腎気の衰えは、34歳10月に右目の暗くゆがんで見えるという網膜の異常となって行った事からも腎気にまで虚が進んでいったと推測できる。

また、この時期にステロイドの大量投与を受けており、唾液が少なくなりサツマイモを食べる時にお茶がないと苦しくなるなどの自覚がありこれも腎気に影響した可能性も考えられる。

35歳・36歳と流産してはいるものの、仕事も速く帰るようにしたりスポーツジムに通うなどしている事から、39歳の妊娠・出産に異常はなく、脾気・腎気とも妊娠に耐えられる程度に力は改善していたと思われる。







46歳頃まで子供と一緒に寝るようにしていたので腎気は養われていたが、47歳には母親の看病と夫の看病とが秋ごろまで続き、また腎気を消耗することとなった。48歳には目の症状は進んでかなり視力も落ちた事からも腎虚が進んだものと推測できる

47歳の秋頃、朝手のこわばり感を感じ直ぐに消えるという症状が2週間続く事となったがこれは、寒さが目立つ季節になり、朝の手のこわばり感という腎の陽気不足を思わせる症状が出たと思われる。

また、47歳では再度貧血を指摘されて鉄剤を飲んでいる事から脾気の衰えが推測される。

48歳11月には四肢や関節に痛みが広がって浮腫みも伴い、その後には足底まで痛むようになる。しかし、夜肩を冷やさないようにしたことで楽になっている事や患者さんの四肢は切診情報からも冷えており内寒のあることを推測させる。

つまりこの間腎気が補われることなく過ごした上に、脾気が弱っていた所に寒い季節となり冷えが重なり、また内寒した寒邪との戦いのために腎虚も進み脾気・腎気ともに陽虚となったと推測する事ができ、ここで痺症にまで至ったものと思われる。




弁証論治



弁証:脾腎の陽虚 痺証

論治:健脾 益気補腎







主訴:問診

時系列の問診

切診

五臓の弁別

病因病理:弁証論治

治療指針:生活提言











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